クラブマガ(Krav Maga)(正確にはクラヴ・マガ)は、1940年頃にイスラエルで生まれた格闘術。
護身の為に考案されたが、無駄を省いたシンプルで習得しやすい体系であるため軍隊の教育に取り入れられ完成されていった。
世界的に広まりつつあり、アメリカでは警官の養成に使われ、日本ではフィットネス・エクササイズとして女性に人気が高い。
クラブマガの成り立ち
1910年にハンガリーで産まれ、スロバキアで育ったユダヤ人のイミ・リヒテンフェルドは警察官の父親から護身術を習い、さらに体操、レスリング、ボクシングに励んでいた。
当時スロバキアでは反ユダヤ主義が高まっており、ユダヤ人が襲われる事件が多発していた。
イミは自警団のリーダーとなり、ファシストの青年ギャングからユダヤ系住民を守っていたが、その時の経験から 自分が打ち込んできたボクシング、レスリングなどのスポーツは実戦に向かないと悟り、誰もが真に身を守ることのできる護身術の思索を始める。
1940年、とうとうナチに占領されてしまったヨーロッパの故郷を離れ、イミは中東パレスチナへと旅立つ。
イミはいくつかの義勇軍、軍事組織で活躍した後、イスラエル国防軍学校の教官となる。兵士たちに徒手格闘やナイフ術を教えながら、自らが練り上げた格闘術「クラブマガ」の完成度を高めていった。
1964年、軍を退役した後はイスラエルに道場を開き、クラブマガを護身術として市民にも広めていった。
クラブマガの技術
本能的な体の動きをそのまま利用した技が多く、複雑な型を覚える必要がない。
そのため、格闘技の初心者でも短期間で力を付ける事ができる。
キックボクシングやレスリングなどから技を取り入れているが、
トレーニングでは型通りの動きを重視せず、身の回りの物を武器にするなどの冷静な判断力や、身を守り続け逃げる体力を養う。
相手がナイフやこん棒、拳銃を持っていたり、複数人に襲われたりと常に自分に不利な状況を想定した訓練を行う。
クラブマガはどんな人に向いてる?
クラブマガでは身の回りの物を武器として使用したり、荒々しくて大雑把な殺傷力の高い技を基本としており、護身のための心構えや訓練は大変有益である。
心を養う武道とは違い、実用性を追い求めた技術なので、かっこよさは捨ててとにかく逃げ延びたい、命を守りたい方におすすめ。
MagaGYM(マガジム)
クラヴマガジャジャパン