太極拳

太極拳(Taiji Quan)は、中国河南省で発症した伝統武術。
気功を重視した内家拳として、メジャーな拳法である。

中国や日本では、ゆったりとした動きにまとめられた型が 健康法として広まっている。

太極拳の成り立ち

太極拳の誕生

14世紀、河南省の肥沃な土地を開拓するため、山西省から一族が移住してきた。
このとき陳一族が持ち込んだ武術は、陳氏108勢長拳と呼ばれ一族に代々受け継がれた。

17世紀、明朝末期の戦乱の世において、陳一族の武人、陳王廷は大いに活躍し名をあげた。
陳王廷は一族に伝わる武術に、他の様々な拳法を取り入れ、独自の拳術”炮拳”を創り上げた。これが太極拳のはじまりとされる。

※中国にはかつて、太極拳法という武術が存在した。
太極拳法が太極拳と関わりがあるのではないかという説はたびたび取り上げられ、
太極拳法を創った張三豊が太極拳の祖と言われるが、歴史的根拠に乏しい。

太極拳の普及

これまで陳一族の秘術されてきた炮拳(太極拳)だったが、一族の営む薬屋に奉公人として入った楊露禅は特別に弟子とされ、炮拳の修業を積んだ。
その後、楊露禅は故郷に帰り、炮拳を広めながら武術化として名をあげてゆき、ついには北京で王族の武術指導にあたることとなった。
この時、王族の為にゆっくりとした動作を取り入れた型を考案し、さらに独自の工夫を施した。これが後に楊式太極拳という一大流派となる。
またこの時、武術界で重視されていた「太極拳論」の思想から名前をとり、「太極拳」と名付けられた。

1956年から、体育運動委員会の主導で編纂作業が開始された。これは複雑な技術体系を誰にでも学べる簡単なものにまとめることで、国民への武術の普及を図るものであった。
こうして創られた簡化太極拳(24式太極拳)の型は、健康体操として中国国民に広く受け入れられ、カンフーの入門として太極拳の普及にも役立っている。

太極拳の技術

太極拳は、中国拳法の中では内家拳に分類されるの拳法である。力でぶつかり合うより、相手の力を支配し、受け流す技が重んじられる。
ゆるやかで「円」や「螺旋」を描くような動きが多い。
老人がやる体操(簡化太極拳)のイメージから、ゆったりとした動きを想像しがちだが、実戦での太極拳は素早く力強い動きである。

また、気功により気を養うので健康にも良いとされる。


太極拳の有名な技

化勁…相手の攻撃を受け流す防御の技術。

掩手肱捶…発勁の基本が込められた中段突き。

七寸靠…地面すれすれの高さで繰り出す体当たり。

二起脚…跳躍しながらの二段蹴り。

旋風脚…跳躍しながら放つ回し蹴り。

太極拳の流派

太極拳には多くの流派があるが、以下のスタイルが代表的である。

陳式太極拳…陳一族に伝承されている流派
楊式太極拳…最もメジャーな流派。楊露禅とその一族によりつくられた。
簡化太極拳…楊式太極拳を簡単にまとめたもの。健康法として世界に広まっている。
武術太極拳…スポーツ競技として発展したもの。

太極拳を使うキャラクター


レイファン(デッド オア アライブ)


ピンクマスク(光戦隊マスクマン)


崎山香織(エアマスター)

太極拳に関連する武術

洪洞通背拳

中国山西省に今も伝えられる洪洞通背拳(通背纏拳)は、陳一族に伝承された陳氏108勢長拳の源流であると目される。
陳氏108勢長拳の伝書に残る技法名や、陳式太極拳の型には、洪洞通背拳の技法と酷似したものが存在するのだ。

陳一族が山西省から河南省に移住するときに持ち出した洪洞通背拳が、歴代の族長たちによって陳氏108勢長拳として編み上げられていったと考えられる。

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